【公務員試験】面接カードの記入例・実例紹介<国家公務員総合職(旧1種)>

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アイキャッチ 面接カードの記入例~国家公務員総合職(旧1種)~ 公務員試験

こんにちは!元公務員フリーランスのレイです。
当サイトをご覧いただきありがとうございます。

今回は、国家公務員総合職(旧1種)採用試験の面接カードについてお話しします!

この記事は★公務員試験受験生向け★です。

私が公務員試験を受けたのは2011年のことで、国家公務員総合職(旧1種)採用試験にも最終合格しました(合格順位は中位)。

だいぶ昔の話なので、色々変わっていて役に立つ情報は出せないかなと思ったのですが…。
調べたところ、現在の総合職試験の面接カードも当時と殆ど変わっていないようです。

インターネットで調べても、【面接カードの書き方】を指導する例は多いのですが、【実例】を紹介するものは少ないと感じました。

なので、今回は私が受験した当時の、実際の面接カードの記入内容をご紹介します!
国家公務員以外の試験を受験する人も含め、実際に合格した人の面接カードの実例として参考にしていただけたら幸いです。

国家公務員総合職(旧1種)採用試験・二次試験 面接カードの記入項目

こちらは、実際の面接カードを基に様式の記入項目を再現したものです。↓↓

国家公務員Ⅰ種(総合職)採用試験 面接カード再現

調べたところ、国家公務員総合職試験の面接カードも同様の記入項目になっています(2020年時点)。

面接カードの書き方については、予備校や書籍など参考になるものが多数あるので、ここでは割愛します。

1つだけ意見を述べると…よくある指導法のうち「結論から先に書くべし」というもの
これには、私は否定的です。

確かに、論文や口頭で答える時は「結論(要旨)→具体論」がセオリーです。
しかし、面接カードという「文章」で「ごく限られた枠内」に記載するものは、構成よりも流れ、わかりやすさ、まとまりを重視した方が良いと思います。

実際に、国家1種(現・総合職)の面接カードは「導入→具体論→結論」の構成で記入しましたが、問題なく合格できました。

結論から書いた方が良い場合と、そうでない場合、両方あると思います。
どちらが読み手に伝わりやすいかを、ケースバイケースで判断すると良いでしょう。



面接カード記入例(実例)の紹介

それでは、私が実際に受験した当時の面接カードの記入内容を紹介します!

※「見本・手本」ではなく、あくまで「記入例・実例」です。
※都合により一部伏字にしています。ご了承ください。
※なお、志望官庁は「総務省・厚生労働省・文部科学省」と記入しました。

これまでに取り組んだ活動や体験

問:達成感があったと感じたり、力を入れてきたりした経緯について、どのような状況で(いつ頃、どこで、誰と等)、どのようなことをしたのか、簡潔に記入してください。

①学業や職務において

“大学3年時、●●ゼミにおいて、第一次世界大戦期の●●の発表を担当しました。歴史的事実を述べるだけでなく、●●の社会情勢や諸外国との関わり等の背景にも注目することで、当時の出来事の流れや関連性を聞き手に分かりやすく説明できました。”

②社会的活動や学生生活において

“大学1年春から現在まで、★★の相談活動をしており、私は■■を担当しています。深刻な問題を抱えた相談者様の精神的負担を少しでも軽くするために、××を示すだけでなく、相談者様の苦悩や不安をしっかり聴いて受け止めるよう努めています。”

③日常生活その他において

“大学1年6月から大学2年7月まで、居酒屋で接客のアルバイトをしていました。繁忙な忘年会シーズンでも、常に店全体の状況を把握し、宴会の担当をしながら新人スタッフに仕事の指示をするなど臨機応変な対応をして乗り切りました。また、笑顔で明るい接客をし、お客様との対話を大切にしました。”



志望動機

問:これまでの体験や自分の長所などを踏まえ、国家公務員としてどのような貢献ができるのか、具体的に記入してください。

  

“私は、報道や自分の経験を通して、通信・医療・教育などの地域・環境間の格差を是正し、かつ、それぞれの特性や需要を尊重する必要性を実感しています。
例えば、「医師不足」といっても、医師の担当科間の偏り、絶対数の不足といった、都市部・山間部などの差異に合わせて改善していくべきです。
このため、私は国家公務員として、地域単位での現状分析、国全体からの問題把握、他国との比較など複眼的な観点から、適切な施策の実行や制度設計に取り組んでいきたいと思います。”

  

質問の意図にすれ違った回答をしている、イマイチな志望理由だなあ。

  

「施策の実行や制度設計」はあくまで手段にすぎません
ここでは、「どのような貢献ができるのか」を問われているので、結びは「貢献したい(していきたい・していく)」とした方が無難かなと思います。
今、(元の内容を活かしつつ)書き直すなら、こんな感じです(赤字部分を修正)。↓

“私は、報道や自分の経験を通して、通信・医療・教育などの地域・環境間の格差、それぞれの特性に応じて是正し、かつ、それぞれの特性や需要を尊重する必要性を実感しています。

例えば、「医師不足」といってもの問題は、医師の担当科間の偏り、絶対数の不足といった、都市部・山間部などの差異要因に合わせて改善していくべきです。
このため、私は国家公務員として、地域単位での現状分析全体から問題把握を俯瞰した分析・施策検討、他国との比較など複眼的観点からを多角的に行うことで適切な施策の実行や制度設計に取り組んで格差是正及び地域ひいては我が国全体の活力向上に貢献していきたいと思います。”

  

満点ではないですが、きちんと問いに答える形になり、だいぶ改善されました!

  

なお、「報道や自分の経験」を掘り下げる記入スペースはないので、ここは口頭で具体的に述べる前提でシンプルに記載しました。

まとめ:面接カードの記入から面接試験は始まっている

いかがでしたでしょうか?

面接カードの内容を基に質問されますので、何を・どのように記入するかは非常に重要です。

今回紹介したのは国家公務員の面接カードですが、どの面接試験でも「国家公務員/都道府県職員/区市町村職員として」「どのように貢献できるのか」を「限られた枠内で」説明しなければならない点は共通しています。

私の実例が、一つの参考になりましたら幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

【参考】公務員試験受験生の頃に愛用していた雑誌(受験ジャーナル)
 模擬面接・合格体験記の記事や、読者向け論文添削サービスを活用していました!
丁寧に取材・分析されていて、幅広い視点での学びが多かったです。

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