こんにちは!元公務員フリーランスのレイです。
当サイトをご覧いただきありがとうございます♪
今回は、私が公務員を辞めた経緯・理由についてご紹介します。長文です(汗)
私の退職理由は、仕事内容や人間関係への不満ではありません。
結婚という人生の大きな転換を機に、キャリアビジョンを見直した結果、「今の自分や家族にとって最良の道を選択」し、退職に至りました。
人によっては、公務員を続けることが最良の選択ということもあるでしょう。
●結婚・親の介護など、就職当初とは家庭の事情が大きく変動した人
●今後の働き方を見直したいと考えている人
などに、あくまで一つの実例として、参考にしていただけたら幸いです。
入庁当初~結婚前のキャリアビジョン
公務員の志望理由
よく耳にする公務員の志望理由は、ざっくり大別すると以下の2つがあります。
②安定して長く働ける職業であること(十分な福利厚生、年功序列の給与体系、女性活躍)
上記のどちらかの比重が高い人もいれば、半々の人もいるでしょう。
私の場合は、ほぼ①のみが公務員の志望理由でした。
人の役に立てるのなら、自己犠牲も厭わない、毎日深夜帰りでも構わない、結婚しなくても構わないと、本気で考えていました。
入庁当初から変わらず、目指すは「部下想いの管理職」
一口に公務員といっても、管理職ではない一般職員と、決定権や裁量権を持つ管理職とでは、職責や職務内容が大きく異なります。
「より良い社会を実現したい」「誰かの役に立ちたい」と思って公務員になった私は、入庁当初から自然と、自分の意見や能力を施策に反映しやすい管理職を目指していました。
地位や名誉が欲しかった訳ではありません。
目指すは、「何があっても私が責任を取る。全力であなたを守る。安心して職務に励みなさい。」と言える部下想いの管理職でした。
本庁管理職の繁忙さを目の当たりにする
2年間の出先機関を経て、入庁3年目で本庁(税部門)に異動しました。
本庁では、対内(知事・他部門等)・対外(議員・業界団体等)から管理職宛てに、多種多様な連絡・要望が日常的にあります。
出先機関とは異なり、突発的な案件に振り回されることが多い本庁管理職の姿を、この部署で初めて目の当たりにしました。
なお、この部署で夫に出会いました。
本庁管理職の繁忙さは僕もよく知っています。
その後、入庁6年目で、同じく本庁の別部門(労働部門)に異動しました。
こちらは職員の人数がかなり多く、円滑な最低限の組織運営だけでも大変なのに加え、振り回され度合いも先程の税部門を上回っていたのです。
この部署にいた2年間、直属の課長が、私(だいたい21時~22時退庁)より早く帰った日は全体の2割くらいしかありませんでした。
この方は夫婦で自治体の管理職をしていましたが、お子さんの理解と、ご実家の支援を得て、何とか日々を乗り切っているとのことでした。
同僚との結婚。今後のキャリアに悩む
管理職を目指すか?家庭とのバランス
上記二つの部署で、本庁管理職の繁忙さ・激務さを思い知った頃。
税部門で一緒だった同僚と入庁7年目の春に結婚し、必然的に今後のキャリアビジョンを考え直すこととなりました。
また、私がいた自治体では、入庁7~12年頃に、管理職を希望するかしないか、方向性をある程度決める必要があり、そのタイミングも重なっていました。
(希望したとしても管理職になれない人も多いですが…。)
公務員として働き続けるなら、やはり決定権・裁量権がある管理職を目指したい。
一方で、いつか子どもができるなら、寂しい想いをさせたくない。
辛い時は側にいて寄り添ってあげたい。温かいご飯を、親子で一緒に食べたい。
仮に子供ができなくても、夫婦ともに連日深夜帰りという生活をしたいと思えない。
僕も同じ考えだよ。でも二人とも管理職になったら、正直難しいね。
部署が違っても、同じ自治体だから議会・選挙・予算要求など繁忙期が重なるよね。
そうだね…。う~ん…。
公務員を辞めることを決断
【決断1】夫のみ管理職を目指し、私は管理職にならない
レイが管理職になりたいなら、僕はならなくてもいいよ。一番大切なのは家族だから。
夫は、私と家庭を最優先に考えてくれました。
この人と結婚してよかった。この人と築いていく家庭を何より大切にしていきたい。
心からそう思えたら、自然と管理職にならない決心がつきました。
夫くんには管理職になって行政を牽引していって欲しい。
レイはそれでいいの?後悔しない?
うん。私の分も、部下想いの管理職を目指してほしい。
ありがとう。プレッシャー感じるけど頑張る(笑)
【決断2】公務員を辞める→夫婦二人で彩り豊かな人生を築く
管理職にならないという決断をしたのは2018年10月。
決断したものの、ずっと心の中ではもやもやしていました。
管理職にならない=ずっと非管理職ということ。
このまま順調にキャリアアップすれば、係長や課長補佐(中間管理職)として長い時間を過ごすことになるということ。
管理職とヒラ職員の間で組織(係)を円滑に運営・支援する、中間管理職の役割はとても重要です。
けれど、その立場で20年・30年と働き続ける自分の姿を想像できませんでした。
入庁以来思い描いていた未来の自分と目標を失って、新しい目標を「公務員」の中に見つけることが、どうしてもできませんでした。
そんなことを悩んでいた丁度その時、色々な民間企業を訪問して多様な働き方(テレワークなど)について話を聞いて回る仕事をしていました。
そこで、民間企業がフリーランスへのアウトソーシングや、業務委託を積極的に活用している事例を知りました。
考えたことなかったけれど、フリーランスという働き方も選択肢としてアリかも。
初めて、公務員を辞めるという選択肢が頭に浮かび、仕事帰りに毎日フリーランスとしての働き方を調べまくりました。
詳細は今回は割愛しますが、最終的に「全て自分の責任と裁量で実行できる働き方は自分に向いている」と思い、挑戦してみたいと思いました。
フリーランスになってもいい?収入は少なくなるし、不安定になるけど…。
レイに合っているかも。応援するよ。安定収入は僕に任せて(笑)
それに、二人で違う働き方をした方が、視野が広がると思うの。
確かに!二人で彩り豊かな人生を築いて行こうね。
まとめ:夫婦二人で1つの人生か、二人別々の人生か
最後にもう1つ。私の退職を引き止めようとした上司に言われた言葉をご紹介します。
「あなたの考えは正しいと思えない。離婚や死別の可能性もあるし、あなたとご主人の人生は別々のものなんだよ。ご主人のキャリアはあなたのキャリアとは別だよ。」
その考え方も、一理あります。
けれど、私達夫婦は、「家庭の共同経営者」として、二人で一つの人生を築いて行くと強く思い、退職の決断をしました。
万が一、離婚や死別することになったら、その時にまた人生を見直せばいいと思っています。
一度きりの人生。ネガティブな「たら、れば」で、選択肢を狭めてしまうのは、勿体ない。
私はそう思います。
長文になってしまい、失礼しました…。
思い入れのあるテーマのため、つい長くなってしまいました。
最後まで読んでいただきありがとうございました!