公務員を辞めて良かったこと・メリット5選【安易な退職はダメ】

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公務員を辞めて良かったこと・メリット5選 公務員の退職・転職

元公務員フリーランスのレイです。
当サイトをご覧いただきありがとうございます。

私事ですが、公務員を退職してから約2年が経ちました。

今なら、退職直後よりも客観的に振り返れるはず。
「公務員を辞めてよかったこと/メリットを感じること」を洗い出してみました!

何をメリット・デメリットと捉えるかは人それぞれではありますが、
一つの例として参考にしていただけたら幸いです!

 この記事はこんな人におすすめ!
  • 公務員を辞めようか迷っている
  • 公務員と民間のどちらに就職しようか迷っている

公務員を退職してよかったこと5選

公務員を辞めて感じたメリットを書き出していったら、かなり多くなってしまいました。汗
その中でも、個人的によかったと思うベスト5を挙げていきます。
  

合法的に副業・複業できる

あえて「合法的に」とつけました。

皆様もご存じのとおり、公務員の場合、原則として副業(兼業)が禁止されていますね。
正確には、任命権者の許可が必要となっていますが、認められるのは公益的な活動などごく一部に限られています。

youtubeなどで、「今後は公務員も副業解禁が進むだろう」という趣旨の発言を見かけます。

筆者個人としては、そう思いません。
【理由】以下のリスクを排除できないため
・十分な休養を取れなかったり、公務中に副業のことを考えてしまうなど、公務員としての職務の遂行に支障をきたす
・営利活動を行う中で、特定の事業者と癒着する


少なくとも、「常勤の職員」について、「公益性が低い(営利性の高い)事業」の副業が広く認められることは、今後も考えにくいでしょう。


一方、民間企業に勤めている場合も、必ずしも副業OKな訳ではありません。
副業が認められるか否かは、会社ごとに異なります

ただ、近年は社会全体の流れとして副業を解禁する動きがあるので、以前よりも副業しやすい状況になっています。

また、公務員の場合は許可なく副業をすると法律(国家公務員法or地方公務員法)違反になってしまいますが、民間企業の場合は単なる社内ルール違反にすぎません。

例えば、「休日に趣味で作ったハンドメイド作品をフリマサイトで販売する」といった軽微なものであれば、副業を禁止している会社でも柔軟に認める(黙認する)場合もあるでしょう。

副業ができるメリットは、やっぱり収入が増
える
ことかな?

それもあるし、スキルアップ面も大きいと思うよ。

「公務員はつぶしがきかない。」
「公務員の能力は、役所の世界でしか通用しない。」

その事実を、公務員を辞めた今、改めて強く感じています。

民間であれば、会社勤めでも個人事業主でも、収入を得る手段や活躍できるフィールドを自分次第で広げられる

他所でも使える(応用できる)スキルが身につけやすいのは、公務員を辞めて得られる大きなメリットといえます。

   

仕事内容を自分で選びやすくなる

公務員では、おおむね2~3年ごとに人事異動が行われます。

一部の技術職や特別職を除いて、自分が配属される部署や仕事内容を選べないことは、公務員の宿命ともいえます。

運命に身をゆだねるしかないことから、我が家では「人事サイコロ」と呼んでいます。

どこに配属されようと、与えられた職務を全うする」。
良くも悪くも、これに尽きるね。

一方、民間の世界では、仕事内容も働く場所もすべては個別の契約内容によります。
このため、公務員よりは自分で選択できる余地が広いです。

一部の大手企業では、「ジョブ型雇用(職務の内容に基づいて必要な経験・スキルを持つ人材を雇用する制度)」の導入も進みつつあります。

こうした民間企業と、典型的なメンバーシップ型雇用である公務員との違いは、今後ますます広がっていくでしょう。

   

理不尽なクレームへの対応をしなくていい

官民問わず、窓口や電話対応で避けられないのが、クレーム対応。 

民間の場合、客とサービス提供側の関係は対等です(法律上)。
客は対価を支払い、対価の額に応じて事業者がサービスを提供しています。
このため、支払う対価に見合わない過剰なクレームや、無理難題や脅迫まがいの発言に対しては、対応を打ち切る(契約を切る、出禁にする等)ことも可能です

客がサービスを選ぶのと同様に、サービス提供側にも客を選ぶ権利があります

実際にそこまで強硬な対応を取るかは別として、相手を拒むという選択肢を持っていることは、クレーム対応する上で強みになります。

これに対して公務員の場合、そもそも対等な関係ではありませんよね。
広く税金を賦課・徴収し、公に奉仕するのが公務員。
税金を納めているかや金額にかかわらず、公共サービスを公平に受けられるのが住民。

こういう関係なので、相手がどんなに理不尽なクレーマーであっても、丁寧に対応をしなければなりません。涙

こちらに全く非がない中で、素性不明の相手に、ひたすら存在や人格を否定されることもありました。

自分に非がなくても言い返すことができない。まるでサンドバッグ。
どこに地雷があって揚げ足をとられるかわからないため、下手なことは言えない

仕事と割り切っていても、多かれ少なかれ精神的ダメージを受けますよね…。

公務員を辞めることで、理不尽なクレーマーの相手をするストレスや、(自分にとって)無駄な時間がなくなり、心の健康度が上がったなと思います。

   

面倒くさい意思決定プロセスから解放される

よし、新規事業の企画案ができた!
上司のOKをもらおう。
係長→課長→(修正)→係長→課長→部長→(
修正)→課長→部長→・・・

部長と課長の予定が合わないから、1週間後まで話を進められないよ~・・・

これ、代表的な公務員あるあるの一つではないでしょうか(苦笑)。

民間でも、特に大企業では似たような場面があるかもしれません。
ただ、民間では意思決定の遅れが機会損失に直結するため、公務員とは危機感やスピード感が大きく違うと考えられます。

   

閉鎖的な人間関係から解放される

 公務員は、仕事観や価値観など、似たもの同士の集団になりがち。

 その環境にいるのが心地いい場合もありますが、民間と比べて閉鎖的で、人間関係が広がりにくいのも事実です。 

狭い人間関係の中で、「あの人は●●だ」「今度あの人が●●するらしい」といったうわさ話もよく耳にしていました。

 公務員を辞めてからは、仕事を通しての人間関係が広がったなと感じています!

取引先の方から美味しい食品をいただいたり、
同業者の方とオンライン飲み会をしたり。
自由に交流しています♪

公務員の場合、仕事を通して知り合った民間事業者の方との業務外での交流は難しいですよね。
飲み会などをする場合も、情報漏洩はもちろん、特別扱いをしないよう細心の注意を払う必要があります。

(少なくとも法律上は)このような制限がなく、様々な人と交流できるのは、公務員にはないメリットだなと思います。

その他のメリット(項目のみ列挙)

以上の他にも、個人的に感じたメリットがいくつかあるので、以下に箇条書きします。

・世間から厳しい目で見られなくなる

・成果主義のもと客観的に評価されやすくなる(公務員の評価は上司の主観によりがち。)。

・政治的な動向や、知事(市町村長)or議員からの無茶振りに巻き込まれることがなくなる。

・取引先について、総合的に見てベストな相手を選ぶことができる(公務員は価格重視での競争入札が基本のため、「安かろう悪かろう」な業者が落札して担当者の事務負担が増えることがよくある。)。

公務員を辞めるメリットは多い!でも安易に辞めるのはNG

この記事を書きながら、公務員ってストレスが多い職業(身分)だなあと改めて感じました。
公務員の皆さま、本当にお疲れ様です…!

公務員は確かに大変なことも多いけど…
安易に辞めるのはおすすめできないな。

そう。
この記事を読んで、「公務員を辞めたらメリットがたくさんあるんだ!辞めよう!」と考えるのは危険です。

公務員を辞めることで失うものも少なからずあります。

メリットとデメリットのどちらの影響(効果)が大きいかは、退職後の働き方や家庭状況など、個別の状況次第です。

この記事や、他の元公務員の人達の記事や動画などを参考にしつつ、ご自身や家族でよく考えていただけたら幸いです。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!